従って、今や、キリスト・イエスに結ばれている者は、罪に定められることはありません。キリスト・イエスによって命をもたらす霊の法則が、罪と死との法則からあなたを解放したからです。(ローマの信徒への手紙八章一~二節)

平戸

田平天主堂

 

田平天主堂は、佐世保から松浦鉄道で一時間半弱、たびら平戸口駅で下車、レンタル自転車で15分程で辿り着く。平戸瀬戸を見下ろす開けた丘陵地の上に立つ赤煉瓦造りの教会である。1886年以降、黒島と出津の信者がこの地に移り住み、1918年に教会を建設した。鉄川与助のレンガ造り教会の集大成とされる。上部に8角形のドーム型の鐘塔を持つ形式は、日本独特のもので鉄川が好んだものという。それまでの西洋人宣教師の設計・施工から、技術交流を背景とした日本人大工の設計・施工による教会建築の代表例である。

平戸ザビエル記念教会

平戸は日本に初めてキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルが三度布教に訪れた地である。その後、江戸時代の禁教令下でも隠れキリシタンとして信仰を受継いでいった人が多かった。平戸市街の丘にたつ現在の教会堂は1931年に建立された。

 

黒島天主堂

【世界遺産】黒島天主堂は、佐世保から松浦鉄道に揺られること30分、相浦駅にて下車。相浦桟橋からフェリーで黒島まで約50分。霜降る冬の朝、黒島天主堂に辿り着くと、初老の男性が親切に教会堂内を案内してくれた。黒島は佐世保本土から西10kmの海上に浮かぶ、名勝九十九島最大の島。江戸時代から迫害を逃れ移住してきた隠れキリシタンが多く住み、現在の聖堂はフランス人マルマン神父の指導の下建設され、1902年に完成した。