希望はわたしたちを欺くことがありません。わたしたちに与えられた聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれているからです。(ローマの信徒への手紙 五章五節)

天草

﨑津教会

 

 

 

【世界遺産】﨑津教会は、九州新幹線の出水駅から車で一時間程、蔵之元港からフェリーに乗り30分、天草の牛深港に渡り、更に一時間弱で辿り着く。﨑津集落は、羊角湾に面した潜伏キリシタンの里として知られ、キリシタン文化が花開いた天草では、禁教期の潜伏信仰が多かった。﨑津教会は1885年に旧教会が完成。現教会はハルブ神父が庄屋屋敷跡を買い取り、1934年に鉄川与助の設計・施工で建設された。正面祭壇は絵踏みが行われた場所と伝承される。この「海の天主堂」を中心とした漁村集落は、信仰が継続する中で形成された日本の伝統宗教とキリスト教信仰との交流と共存を表す。

大江天主堂

【世界遺産】大江天主堂は崎津教会から車で15分位の所にある。1933年、フランス人宣教師ガルニエ神父が私財を投じて建てたロマネスク様式の教会堂。町を見下ろす斜面に位置し、信者はもちろん、それ以外の住民にも、シンボルとして親しまれている。﨑津(さきつ)教会の神父でもあったガルニエ神父が神父道と呼ばれる峠道を往来し、両地区にキリスト教を布教したことから、﨑津集落と密接な関係がある。鉄川与助の設計施工による。近くには天草ロザリオ館もあり、天草のキリシタン資料の展示を見学できる。