田平天主堂

 

田平天主堂は、佐世保から松浦鉄道で一時間半弱、たびら平戸口駅で下車、レンタル自転車で15分程で辿り着く。平戸瀬戸を見下ろす開けた丘陵地の上に立つ赤煉瓦造りの教会である。1886年以降、黒島と出津の信者がこの地に移り住み、1918年に教会を建設した。鉄川与助のレンガ造り教会の集大成とされる。上部に8角形のドーム型の鐘塔を持つ形式は、日本独特のもので鉄川が好んだものという。それまでの西洋人宣教師の設計・施工から、技術交流を背景とした日本人大工の設計・施工による教会建築の代表例である。

2018年11月17日