聖ミカエル修道院は、エジプト南部ヌビア地方のアスワンと呼ばれる場所にあるコプト教会です。アスワンはカイロから500km程南に下ったところにあり、アスワンハイダムが築かれた場所で有名です。コプト教会とは、東方教会(オーソドックス)の一教派に数えられる、エジプトで発展を遂げたキリスト教です。エジプトには、紀元一世紀の初代教会の頃に使徒マルコがキリスト教を伝えたと伝承されます。エジプトはイスラム教国の印象がありますが、今でも5%くらいはコプト教徒が存在すると言われています。
ヨセフは起きて、夜のうちに幼子とその母を連れてエジプトへ去り、 ヘロデが死ぬまでそこにいた。それは、「わたしは、エジプトからわたしの子を呼び出した」と、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。(マタイによる福音書二章十四~十五節)