大野教会

【世界遺産】大野教会は、長崎駅前からバスで一時間程、出津教会から更に先の大野バス停から徒歩10分程である。長崎県外海地方の角力灘や東シナ海が遠望できる高台に位置する。1599年の平戸領主松浦氏の弾圧で長崎に亡命したキリシタン籠手田一族に所縁ある地と伝えられる。大野教会は、ド・ロ神父が1893年に26戸の信徒世帯の為に自費を投じ、信徒の奉仕により建設された。地元の玄武岩を用いた「ド・ロ壁」は独特の風合いを持ち、民家のような佇まいである。伝統的な民家建築の技術を基本としつつも西洋の技術を取り入れた、素朴かつ独特な教会建築である。

2018年09月25日