説教(メッセージ)

マタイによる福音書22章34~40節でイエス・キリストはこの様におっしゃいました。最も重要な掟は二つあります。

①心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛すること。
②隣人を自分のように愛すること。

イエス様は、「律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている」と述べています。また、共役福音書の平行個所である マルコによる福音書12章28~34節 では、イエス様に同意した律法学者に対して、「あなたは神の国から遠くない」と、答えられています。

では、②の「隣人を自分のように愛すること」とは、どういう事でしょうか?この御言葉については共役福音書のルカによる福音書10章25~37節で、イエス様が例えで示されているので、具体的に理解できます。

それでは、①の「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛すること」とは、具体的にどういう事でしょうか? 聖書には、次の様な手掛かりとなる御言葉があります。イエス様は「神を愛すること」について、ヨハネによる福音書14章で次の様に述べています。

ヨハネによる福音書14章
もしあなたがたがわたしを愛するならば、わたしのいましめを守るべきである。(15節)
わたしのいましめを心にいだいてこれを守る者は、わたしを愛する者である。 わたしを愛する者は、わたしの父に愛されるであろう。わたしもその人を愛し、その人にわたし自身をあらわすであろう」。(21節)
もしだれでもわたしを愛するならば、わたしの言葉を守るであろう。そして、わたしの父はその人を愛し、また、わたしたちはその人のところに行って、その人と一緒に住むであろう。わたしを愛さない者はわたしの言葉を守らない。あなたがたが聞いている言葉は、わたしの言葉ではなく、わたしをつかわされた父の言葉である。(23~24節)

「神を愛すること」についてはまた、ヤコブの手紙5章1~5節で次の様に述べられています。

ヤコブの手紙5章1~5節
イエスがメシアであると信じる人は皆、神から生まれた者です。そして、生んでくださった方を愛する人は皆、その方から生まれた者をも愛します。このことから明らかなように、わたしたちが神を愛し、その掟を守るときはいつも、神の子供たちを愛します。 神を愛するとは、神の掟を守ることです。 神の掟は難しいものではありません。神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。だれが世に打ち勝つか。イエスが神の子であると信じる者ではありませんか。

この様に、聖書が教える「神を愛すること」とは、「神の掟を守ること」です。神様を愛するとは、神様にお従いすることと言って良いでしょう。

ヤコブの手紙4章7節
だから、 神に服従し 、悪魔に反抗しなさい。そうすれば、悪魔はあなたがたから逃げて行きます。

霊的戦いにおいてもまた、神様に従う事が如何に重要であるか、この御言葉からお分かり頂けるでしょう。